ヴィオラといっしょにいろんなことをしながらノンビリ,ユックリ,楽しく暮していきたいね!

2006年01月10日

読む本がなくなったので

[ 本の虫]

book060110.jpg借りたい本が図書館になくて,ただいま予約して到着待ち.本棚から読んでいなさそうな古い本を引っぱり出してきました.アントニア・フレイザーのジマイマ・ショアシリーズのCool Repentance日本語版は父からもらって,読み比べてみようとしつつ,やっていなかったもの.

今週末の予約本が来るまで,どれくらい読めるか.語学力の低下が昨今かなり激しいので,途中で放り出さなければいいのですが.

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2005年12月14日

ほっこりとした・・・

[ 本の虫]

古道具 中野商店
川上弘美の古道具 中野商店を読了.流行の言葉で言うと,「ほっこりとした」あるいは「ゆるりとした」ストーリー展開がなんとも言えず魅力的です.

主人公は東京の西の郊外にある古道具でバイトをしているヒトミさん.同じ店で働いていて,なんとなく彼女の恋人となったタケオ.アンティークショップではなく古道具にこだわってお店をやっている中野さんとそのお姉さんで芸術家のマサヨさん.彼らは個性的であるようで,でももしかしたらまわりとうまく生きられないためにそんな片隅にいる感じ.古道具に囲まれながら綴られる何気ない日々がなんとも言えず新鮮でいい.

こんなにほっこりとした日々が永遠に続けばいいのだけれど,中野さんは古道具屋を閉めて,アンティークショップを開いたり,ヒトミさんは出来ないと思っていた派遣のOLになって,タケオはなんとウエブデザイナーに.

懐かしい時代は続かないけど,でもそういう時期があっただけでもいいと思わせるほんわかとした一冊でした.

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2005年11月30日

これは実用的

[ 食欲, 本の虫]

book051130.jpgお料理の本は結構持っているし,雑誌も2冊ほど定期購読しているので,情報量は十分.お料理本はきれいでおいしそうで,見ているだけで幸せな気持ちになりますが,でも残念ながら,手間のかかり過ぎる料理が多くて,あまり実用的とは言えず,キッチンでは活用されていません・・・.

この間図書館で借りて来たふたりごはんはその点とっても実用的.材料はごくありふれたものだし,作る手間も15〜20分くらい.「ふたり」と名うってあるので分量も二人前.

今夜は「鶏肉のイタリアングリル」なるチキンの網焼きを作りましたが,なかなか好評でした.忙しくて献立を考える余裕のないときには結構役立ちそう.図書館からの借り物ですが,買おうかな〜と検討中です.

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2005年11月27日

甘露なごほうび

[ すみれ庵, 本の虫]

book051126.jpg昨日図書館から渡辺満里奈「甘露なごほうび」を借りて来ました.満里奈の飽くなき食べ歩き日記になっていて,おもしろそうなのですが,表紙があまりにミーハーチック.きもの好きなので,この表紙は決して嫌いではないのですが,つい周りを気にしてゆっくり読めないのでは・・・.

ということで,今日フリーマーケットで購入したあった古布でブックカバーを作りました.これで安心して読めるかしら.クリームシチューを作りつつ,チクチク作業.久しぶりにゆったりとした時間が流れました.

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2005年11月22日

ダ・ヴィンチ・コード

[ 本の虫]

book051122.jpg話題の(と言ってもかなり前ですが)「ダ・ヴィンチ・コード」を読了.まさにアッという間に読み進んでしまいました.図書館でなんと750人待ちと言われて,もうあきらめていたのですが,意外に早く順番が回ってきました.

ストーリーはなんとなく聞いていたし,以前クムランを読んだときにも書かれていたキリストの生涯にまつわる疑問.そして西洋史に名高い聖杯.宗教象徴学者のラングドンが暗号解読官で被害者の孫であるソフィとともに,ダ・ヴィンチの「ウィトルウィス的人体図」によるダイイングメッセージから始まって「最後の晩餐」「モナリザ」等の暗号を手掛かりとして次々にその行方を追っていく.その周りには聖杯を手に入れようとする狂信的な信者がいたり,聖杯伝説に取り憑かれた変人がいたり.

このミステリーの楽しみは被害者というか作者が仕掛けた暗号の謎解きを主人公のふたりと一緒にやっていくことなのですが,それなりに聖書は読んでいたし,歴史も勉強した(はず)なのに,私に解けた暗号はニュートンのリンゴ,appleだけ.

こんなことが実際一晩のうちに起ったら,精神的には混乱の極みだし,実際には不可能では.と思う間もないスピーディな展開.でも本から目が離せませんでした.

不謹慎な言い方ですが,でも西洋文明の持つ多様性を満喫でき,かつエンターテイメントとしても読み応えのあるミステリーでした.

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2005年09月13日

蝶狩り

[ 本の虫]

久しぶりの五條瑛の「蝶狩り」.主人公がしがない街の調査員という設定の連作集.主人公の周りには夜逃げ屋,やくざ,それに風俗嬢,キャバクラ嬢などの今様の人物が.ストーリーの発端は人捜し.国際的スケールでの五條作品を読み慣れていた頭には淡々とストーリーが流れて,でも最後には,見かけはともかく,自分の意志に従って生きざるを得ない潔さ,ピンと背筋が通ったものを感じました.

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2005年06月27日

ミスティ・レイン

[ 本の虫]

misty_rain.jpg近くの図書館にある最後の柴田よしきの作品「ミスティ・レイン」を読了.

主人公は不倫の末,失業した茉莉緒。彼女がヒョンなことから知り合いになった俳優の海.偶然の再会の後.それをきっかけとしてマネージャーとなって芸能プロダクションで働き始めるのですが,海の周りで殺人事件が起きて,茉莉緒もそれに巻き込まれて行く・・・。

ミステリーをベースにした切ない恋の物語.「桜さがし」とちょっと似た雰囲気をもった,悲しいけれど,でも最後に茉莉緒が出した海との結論を読んで,がんばらなくちゃと,爽やかさも感じさせる一冊でした.いつもながら彼女の作品は読み出すと止まらない.ちょっと体に悪い作品です.(笑) でももう一冊借りて来たのも読み出すと止まらない五條瑛.「恋刃」でrevolutionがどう進むか.また眠れない夜になりそうです.

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2005年06月14日

もう森へなんか行かない 

[ 音楽, 本の虫]

hardy.jpgいま読んでいる柴田よしき「水底の森」で重要なキーとなっているフランソワ・アルディの「もう森へなんか行かない」
本当に久しぶりに聴いてみたら,ちょっと哀愁を帯びたメロディ,語りかけるように歌っているのが,とても新鮮.アルディファンだったときを思い出しました.
 
 
 

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2005年05月30日

はまっています

[ 本の虫]

「 ワーキングガール・ウォーズ」以来柴田よしきにはまっています.なぜか近所の図書館にかなり揃っているので,借りやすいのもその一因.

タイトルと内容が違っていて肩透かしを食らった作品もありますが,全般的には平均以上の出来.ミステリーあり,ホラーあり,オフィスものありで,主人公の年齢,職種もさまざまで,読んでいてまだあきがきません.まずは図書館にある全冊読破です.

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2005年04月14日

愛がなんだ

[ 本の虫]

「あしたはドロミテをあるこう」で山に対する素直な気持ちをあますことなく書いてくれた角田光代のことが気になって,読み続けていますが,「愛がなんだ」はかなり肩すかし.愛だけを求めて,そのことだけを中心にして暮らしている「テルコ」があまりにかわいそうというか,夢がなく,単眼的で共感できない.でもこれが,現代の20代なのかな.

同じダメ子を描いても,林真理子のダメ子はその状態を抜け出そうとする意欲がどこかに感じられましたが,テルコはそれすら感じさせない.もっとも林真理子は最近はバリキャリがほとんどで,別の意味でリアルさというか等身大の親近感を感じさせませんが.

リアルといえば,そうかもしれないかもしれないけれど,読み終わって閉塞感が大きく心に圧し掛かりました.まだ,予約しているけれど未着の「対岸の彼女」を期待して待つことにします.

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2005年04月02日

とるにたらないものもの

[ 本の虫]

 とるにたらないものもの江國香織の「 とるにたらないものもの」を読了.彼女の作品はまだ好きとも嫌いともつかないので読み続けています.これは本当に日常的であるためあまり話題にのぼらないものやこと,子供時代にあった何気ないことが彼女らしい口調で語られています.

その中でほほっ〜と思ったのが「メンソレータム vs オロナイン」対決.おばあさんはメンソレ派,お母さんはオロナイン派で傷を作って帰った彼女の手当をするのですが,相手の薬に対しては不信感いっぱい.彼女を間に挟んでそれぞれの方が優れていると主張.ひとつの家の中で我が家同様派閥があるのがなんともおかしく,また身近に感じられました.

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2005年03月10日

こころの旅

[ 本の虫]

book050310.jpg「こころの旅」なんて書くと,ちょっと気恥ずかしいのですが,大好きな須賀敦子のエッセー.関西で育った子供時代の記憶,東京での学生時代.ひとつひとつの時間が懐かしさを持って響いてきます.

新幹線はおろかインターネットもない時代.夜行列車で東京との間を夜行列車で行き来するとき,「この列車はひとつひとつの駅でひろわれるのを待っている「時間」をいわば集金人のようにひとつひとつ集めながら走っているのだ.列車が「時間」にしたがって走っているのではなくて.・・・・」と感じる彼女.ちょっと前まではそれが当たり前の生活だったのに,いつの間にか効率と時間の節約を求め,慌ただしく走るようになった生活.本を読み進むにつれ,あまりにもせわしなく生き急ぎ,そうしなければならないと信じ込んでいる自分に反省です.

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2005年03月03日

2日の日差

[ 本の虫]

七緒 no2.jpgきもの雑誌「七緒」のvol.2が3月3日発売とのお知らせをいただいて,お雛様に合わせるなんてシャレているじゃないって勇んで買いに出かけたのですが,ガ〜〜〜ン,2日遅れの土曜日到着とのこと.これだけ交通の便がよくなって,人口も200万まであと少しの大都市なのに,なんで〜〜です.雑誌社に申込めば(そこからダイレクトメールが来た)3日必着で届くとのことでしたが,カード払いのみなのが気になり,やめたのが仇?

そういえば,相方もランナー関係の雑誌の発売が遅れるので,定期購読していると言っていました・・・.たかが2日遅れたっていいじゃないとも言えるかもしれないけれど,されど2日.やっぱり発売日と書かれた日に買って,読みたい! ネットで繋がっていると,時差も物理的距離も,国境も感じないでいられますが,でもやっぱり実生活ではまだまた差があるのですね.こんなときはやっぱり地方にいるんだ〜,と感じてしまいます.

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2005年02月21日

ワーキングガール・ウォーズ

[ 本の虫]

ワーキングガール・ウォーズ予約していた柴田 よしきの「ワーキングガール・ウォーズ」がようやく届きました.おもしろくて,借りて来て丸一日で読了.いっしょに借りた「負け犬の遠吠え」(予約後ウンヶ月待たされました)と並行して読んでいましたが,どうしても「負け犬」よりも目がいってしまい,結局「負け犬」は後回しに.

結構ウジウジしている部分はあるけれど,表向きは颯爽と生きて,仕事をこなしている主人公.彼女を取り巻く頑張っている女性,頑張ろうとしている女性.こういう女性がいるのかな〜と思うと,小説ながら力強いものを感じました.これって究極の負け犬ストーリーなんですよね.

でも,そもそも人を勝ち負けで分けるのはおかしい.多様な生き方が可能な現在にあって,結婚していて子供がいれば勝ち組とひとくくりしても,それではまとめ切れない人がいっぱいいるのですから.

仕事で疲れている身にとって,気持ちをリフレッシュさせてくれる一冊でした.

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2005年02月02日

空色 水曜日

[ 本の虫]

sorairo.jpg谷村志穂の「空色 水曜日」を読了.新聞に書いた札幌・北海道についてのエッセーをまとめたもの.道産子からすると,ちょっと気恥ずかしくなるくらい北海道のよさを褒めてくれている.確かに空気はおいしいし,食べ物もおいしいけれど,ここまで素直に書けるのは,今は離れているせいかも.住んでいる者は日々恵まれている状況に慣れ切ってしまい,感動を忘れているのかも.

それにしても円山とか旭ヶ丘,あるいはススキノとか比較的知られている地名にはとくに驚かないけれど,かつて祖父が住んでいた南茅部が出て来たのにはビックリ.よく昆布が送られてきましたが,あれが献上昆布だったとは.知らないことも多く書かれていて,重い本が続いた後だったので,息抜きにピッタリでした.

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2005年01月14日

日々是作文

[ 本の虫]

いちどは読み難くて途中で放棄した「日々是作文」を読了.今回はすらすらと読み進みました.前回あんなに苦労しても読めなかったのはなぜ? 等身大の女性の気持ちが綴られていて,感情移入する部分もあったのに.そういえば,「抱擁」の上巻も読むのに難儀して下巻はかなり長い間放置していたのに,読み出したら止まらなくなり,一気に読み進みました.作者の好き嫌い,作品の好き嫌いって意外と簡単に変わることが新鮮でもあり,変われる事自体うれしい.先入観を持たずに進んでいける,柔らかい頭でいたい.

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2005年01月11日

べトナム料理ふたたび

[ 食欲, 本の虫]

vietnam05011.jpg着物好き,料理好きのまぁこ*さんのブログにあったベトナムめしの旅をついフラフラとクリックしてしまいました.ベトナム料理の本はすでに1冊購入して簡単なものからチャレンジしていますが,もともと料理下手で時間のない飼い主.それと材料を揃えるのも,なかなか面倒.でも,旅行で味わったあのなんともいえないおいしさが忘れられず,懲りずに購入です.それとこの本は著者のベトナムでの紀行文としても楽しめそうなので,最悪はそれだけでもいいかも.(笑) 到着が待ち遠しいです.
 
 
 
 
 

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2004年10月29日

アフリカの瞳

[ 本の虫]

hitomi041029.jpg帚木蓬生のアフリカの蹄の続編アフリカの瞳を読了.この作家の本は気になって出版されるたびに必ず読んでいます.今回は前作から12年経ち,黒人国家の樹立がなされたものの,次なる問題,エイズとそれを取り巻く国内外の問題に立ち向かう作田医師の活躍を描いています.

世界が取り組むべき,人類への挑戦であるエイズを主題として取り上げ,医師として的確な知識を駆使しながらストーリーを膨らませている

エイズについての簡潔明瞭な記述はさすがと思わせます.でも,なぜか心に響いてこない.考えてみると,ひとつはあまりにもあっけないハッピーエンディング.こんなに話がうまく進むなんて,あまりにも現実離れしていて嘘っぽい.

さらにもうひとつは彼の描く女性に感情移入できないでいる自分の発見です.女性の喋っている言葉はアンドロイドというか,ロボットのようで,生身の女性の感じがしない.へたな芝居を見せられている感がする.空山のように女性が中心の小説でも感じていたが,今回もまた女性の描写が迫ってこない.エイズという,現在世界の脅威をとなっている問題に取り組み,その解決に向けての希望を掲げているのに,非常に残念です.

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2004年09月25日

あしたはドロミテを歩こう

[ 本の虫]

doromite.jpg
本当は谷村志穂さんの「イギリス,湖水地方を歩く」を読みたくて図書館に行ったのですが,最寄りのところにはなくて,予約.ぶらっと見てあるいたら,同じシリーズの「あしたはドロミテを歩こう」があったので,さっそく借りてきました.

筆者はトレッキングの意味も知らない山の初心者.イタリアに行きたい別の理由もあって,ピクニックとほぼ同じと考えてドロミテのトレッキングを承諾して出かけたときの紀行文.

当然のことながら,想像していたのと現実のトレッキングのギャップに違和感を感じてしまいます.でも,ガイドのマリオさんを信じて,周りの景色も見ず,ひたすらマリオさんの足跡を追うことで,山に向かう素直な気持ちが表現されています.山でのかけがいのない信頼感を自然と学んでいく記述には,心打たれます.山に登ることが作家としての生き方に相通じるものを感じつつ,徐々にトレッキングを楽しんでいく姿は,以前山登りをしていた飼い主にそうなのよね〜と力強く納得させるものが.

山に登っているときはなんでこんなことをするんだ,帰りたい気持ちでいっぱいなのに,でも登り終わって下山するときもう次の山行の計画を立てている,そんなトレッキングの魅力をあますことなく示してくました.山に暮らす人々の気負いのないスローな生活振りも心和みました.

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2004年08月30日

太ったんでないのッ!?

[ 本の虫]

阿川佐和子と壇ふみ共著のエッセーをこのごろ読みふけっています.キャスター,女優ですが,現在はむしろエッセイストとして有名なふたりの軽妙で辛らつなやりとりが楽しくて,スイスイ読み進んでしまいます.今回借りてきたのは「太ったんでないのッ!?」は北海道弁の響きを持つし,女性なら「ドキッ」とするタイトルなので出版当初から気になっていました.

私自身のキャラクターはどちらかといえば,行動あるのみのソワソワ,ばりばりの佐和子キャラなのですが,おっとり,しとやかキャラのふみさんがどう反応するかが興味あるし,「もの」好きでいろいろ貯め込む一方,それを抑えるもうひとり別のふみさんがいて,なぜか素直に対応できないところに共通点を感じます.彼女の「消える贅沢」に金を注ぎ込むという姿勢が好きで,なぜか目を離せない.

ああ言えばこう食うから始まって,この本もタイトルから分かるように例によって食べ物の話.今回はトリュフ,キャビア,牡蠣などの高級品から納豆茶漬けやワイングラスの良し悪しまで話題が広がる.グラスによってワインの味が違うなんて! いつもながらふたりの掛け合い,痛烈なやり取りが書かれているのですが,でもそこはかとなく友情が垣間見られ,引き込まれてしまいます.

最近はコンビでの仕事しか来ないけど,でももうコンビでは引き受けないなんて話も聞きますが,今後もぜひともおふたりの絶妙なやりとりのエッセイは続けてくるればいいな〜と思っている一愛読者です.

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2004年06月09日

まだ遠い光

[ 本の虫]

天童荒太の「家族狩り」最終章「まだ遠い光」を読了.このストリーの大きな流れである「家族狩り」の謎は4巻半ばでなんとなく想像がついたのですが,最後が希望で終わるか,絶望で終わるかが気になって一気に読み進みました.こんなに出版を待ち焦がれた作品は久しぶりです.

オリジナルは93年に書かれたそうですが,小説の基をなすこのような家族の問題があの当時からあり,それに作者が注目していたとは,子の親に対する暴力,親の子に対する暴力,空回りする努力,多くの無関心な人々.やりきれなくなる素材を組み合わせながら,それでも希望を象徴するエンディング.人はこんなに変われるのか,こんなに善意に溢れた行動を取れるのか,ここまで希望に溢れていいのか首を傾げるところもありましたが,でも,生きていることはいいことだ,誰でも生きていく権利はあるのだと感じさせられる作品でした,

また,これでまた着物本に戻れそうです.(笑)

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2004年05月26日

ようやく予約した本が

[ 本の虫]

読めそうですが・・・.発売日に図書館に予約した「枕草子REMIX」が届いたとの連絡が入りました.3月下旬の予約ですから,半分忘れかけていました.(^^; 人気のある本はこれくらい待たなくてはならないのですね.週末には取りに行かなくては.でも,ただいま「きもの365日」を読んでいる真っ最中だし,月末には待望の「家族狩り」の第5部,最終章が発売予定のはず.

ないときはまったく読みたい本がないのに.こんなに重なるとどれから手を付けたらいいか,迷ってしまいそうです.こんなのはどんな悩みと呼ぶのかな.

Posted by violetta at 20:45 | Comments (0)

2004年05月21日

きもの365日

[ 本の虫]

休日出勤の振替を取らないと切り捨てられそうになったので,急遽休みを取りました.数ヶ月振りに美容院に行って,本屋をうろついてきました.この頃はもっぱらアマゾンを利用することが多くなっているせいかて,本物の(?)本屋が新鮮に感じられました.ネットではどうしても自分に興味あるものしか見ようとしないし,推薦もされないので効率がいい分,視野が狭まってしまい,違った分野のものと出会う楽しみは少なくなってしまいます.これは仕方がないのかな.

結局,1時間以上ブラブラして群ようこの「きもの365日」を買ってきました.着物好きの筆者が1年間着物だけで過ごした体験を綴ったもの.まだ1月の日記しか読んでいませんが,「着物は体に悪い」(?)なんてことも多くて,目から鱗.これからが楽しみです.

ところで台風の余波で日勝峠は雪だそうです.GWなら雪の経験はありますが,さすが下旬まではね〜.変な天気です.

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2004年04月28日

巡礼者たち

[ 本の虫]

歓迎会があって久しぶりに街中に出たので,帰り道天童荒太の家族狩りの最新作,第4部の巡礼者たちを買ってきました.3部のところで「 贈られた手」によってようやく登場人物の輪が見えてきましたが,これがどのような広がりを持ってくるか,楽しみです.

家庭内暴力という重いテーマですが,「永遠の仔」がそうであったように,最後に生きていく希望を与えてくれる,救いの見いだせるストーリーでればと願っています.4部を読まない前から最終巻が楽しみです.

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2004年03月30日

枕草子REMIX

[ 本の虫]

枕草子REMIXの宣伝を新聞の新刊書のコーナーで読んでちょっとgoogleで調べてみたらなんと枕草子同盟というサークルがありました! 「枕草子度チェック」や「枕好きに50の質問」もあってなかなかおもしろそう.ちなみに飼い主の平安時代感性度は75点,清少納言度は88点 とまあまあですが,中関白家度は言いたくないほど惨め・・・.

清少納言は今で言えばワーキングウーマン.千年前のワーキングウーマンがどんなことこを考えたり感じたりしているか,面白そうで「桃尻語訳枕草子」なんかも読みましたが,新刊ではどんな風に扱われているか,興味あるところです.買おうか,買うまいか(図書館で借りる),本の山を見て悩んでいます.もうこれ以上高くはしたくないのですが・・・.(笑)

Posted by violetta at 22:33 | Comments (0)

2004年03月28日

渡辺淳一文学館

[ 本の虫]

渡辺淳一文学館渡辺淳一文学館で開催されたコンサートに行ってきました.文学館が中島公園の近くにあるのは知っていましたが,実際に訪れたのは初めて.なんとキタラの真後ろというか,真西にありました.何回も行っているはずなのに,夜間で気付かなかったようです.

地階に100名ほど収容のホールがあり,コンサートはここで開かれました.少し前に行って文学館を見たいと思ったのですが,着替えに手間取って,残念,見逃しです.でも,第1部の休憩時間にドリンクサービスがあって,1階の著作の展示コーナーだけは垣間見ることができました.

かつては「阿寒に果つ」なんて感動しながら読んだのですが,いつの頃からか,嫌いな作家のひとりになってしまいました.(笑) 本の販売コーナーには,好きだったころの著書からつい最近までメイプルに連載されていた「夫というもの」まであり,なかなかおもしろそう.ところでアマゾンではこの本,まだ載っていないよ〜.bk1にはあるのに〜.bk1は結構掲載のスピードは速いみたい.

2階には作品にまつわる展示コーナーがあるそうなので,次回改めて来ます.肝心のコンサートは,私の趣味からはかなり外れていました・・・.

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2004年03月22日

お買物日記(2)

[ 本の虫]

天童荒太の遭難者の夢を読了.面白いのですが,あまりにも現実の世界で起きていることと重なって,暗くなってしまいました.後書きに書かれていた馬見原の名前の由来をよんで,少し救われましたが・・・.

そんなんで図書館に行って,思いっきりミーハーな本を借りてきました.谷村志穂「お買物日記(2).「お買物日記」を読んだこともないのですが,(2)しかなかったので,これに決定.日記ってなぜか心惹かれます.それがお買物だとなおさら.必要ないけど心惹かれる商品ってありますよね.私にとっては帽子がそのひとつ.この本にもアンティークスカーフで作られたベレーのことが載っていて,思わず買いたくなりました.

ほかに須賀敦子の「ヴェネティアの宿」も.これはもしかしたら読んだかもしれないけれど,数ページ見た限りは記憶になかったので借りました.(笑)

Posted by violetta at 22:34 | Comments (0)

2004年02月24日

Amazonアソシエイト

[ 本の虫]

なるべく読んだ本の感想を載せていきたいので,Amazonアソシエイトプログラムに参加することにしました.最近はもっぱら図書館通いで着物本や持ち歩きやすい文庫本を借りています.

いまは向田和子の「かけがえのない贈り物―ままやと姉」を読んでいます.ままや開店のエピソードなど,想像していた以上にたくましい向田邦子の横顔が綴られていてなかなかおもしいろい.

あとは内容的には重いけれど天童荒太の幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉の続編が早く出るのを待っているところです.

Posted by violetta at 20:09 | Comments (0)

2004年01月06日

ピンと来ない・・・

[ 本の虫]

年末からかなり雑多に読み込んでいますが,どうもピンとくる本がない.

旅行には「ベルリンの秋」(上)を持って行って読了はしたものの,下巻に進む意欲があまり湧かない.日本人外交官と東ドイツ出身の「プラハの春」のヒロインの娘とのロマンスですが,前作「プラハの春」でも感じた執筆のタッチの生硬さがさらにはっきりと感じられ,ヒロインに感情移入ができなかった.あんな風な喋り方をする女性はほとんどいないよ.歴史的事件であるベルリンの壁崩壊という私たちとリアルタイムに動いている歴史を描いているので,できれば読みつづけたいのですが,いまはその意欲が湧かない・・・.

「海辺の一年」はリンドバーグ夫人の「海からの贈り物」を連総して購入しましたが,いまいちそこまで到達していない? この本は家のベッドで読んでいますが,気持ちが散ってすぐ寝むた悪なる.睡眠薬としてはいいかも.(笑)

さらにガックリしているのが津田晴美の「裏庭」.???となりながら20ページほど読みつづけてようやくこのエッセイ執筆の状況がわかりかけてきました.「小さな生活」や「旅好き、もの好き、暮らし好き―savor of living」で感じた伸び伸びとした,生活を楽しむ感じがいまひとつ感じられないのが残念.

林真理子の「コスメティック」はOggi?に連載中一部読んだし,それほど期待していなかったので,ショックは小さいのですが.化粧品業界という,私にとってとてつもなく離れた世界に身を置くヒロインが身近に感じられない.ただ,仕事に対する真摯な気持ちだけはなんとか伝わってきたのが救いかな.

意外にめっこものだったのが森荷葉の「きものレッスン」.マダム雑誌の着物にはとっても手が出ないし,着ていく機会もないけれど.かといって昨今流行のアンティークはtoo muchと感じている着物初心者の私にピッタリでした.日常の中で気取らず,でもお洒落に着物を着たい人にはお勧めです.

次は何を読もうか思案しています.

Posted by violetta at 21:22 | Comments (0)

2003年12月12日

本の山

[ 本の虫]

家中本だらけになるので,極力図書館で借りて買わないでと思いつつもまた買ってしまいました・・・.有元葉子さんの「旅というレッスン」はちょうど旅行に行く前なので.「海辺の一年」はアマゾンで案内を読んで(なぜか,飼い主へのおすすめ本になっていた),そのほか文庫本などを買ったら,まだブックカバープレゼント額に達したので,これもget.

ヴィオラは相方に連れられて,お泊まりに.久しぶりにクリスマス音楽と本に囲まれて一人で過ごす週末はなかなかです.でも実を言うと,さらに図書館から貸出限度分借りている本の山もあって,週末だけでは読み切れない.嬉しい悲鳴です.(笑)

Posted by violetta at 23:11 | Comments (0)

2003年10月16日

アマゾンのブックカバー

[ 本の虫]

ゆらさんのところにも書いてありましたが,アマゾンで3900円以上購入すると文庫本カバーがプレゼントなるそうですね.メールでお知らせをもらっていたのですが,その前日前にbk1ですでに一冊注文していたので,ちょっと躊躇していましたが,やっぱりほしいかも.

以前読んでなかなか面白かったきものであそぼのvol.2が間もなく出そうなのでそれを注文がてらgetしようかと目論んでいるのですが,おさ姐さんも感じているようにアマゾンの宅急便送付は受ける身としてはかなり重いです.双方とも1,500円以上購入で送料が無料になりますが,片やメール便,片や宅急便ならメール便を選んじゃいますものね.いくら安全だといいっても2,000~3,000円の本を受け取るために家にいなくちゃいけないとうのはきついです.

アマゾンの方が検索しやすいし,品揃えもいいんだけどね〜.メール便の対応をしてくれれば,本当にいいんですけど・・・.

Posted by violetta at 21:12 | Comments (0)

2003年08月23日

スローフードな人生!

[ 本の虫]

「スローフードな人生!」をようやく読了.いゃ〜〜時間がかかりました.後から読み出した「向田邦子 暮しの愉しみ」や「有元葉子のシンプルライフ24時間」を読み上げ「オン・ザ・ボーダー」もかなり進み,ジャンルがまったく異なりますが「Movable Typeで今すぐできるいウェブログ入門」も終わったのだから.

そんなに分厚いわけではなく,上下巻に分かれているわけでもないのになぜ時間を食ったかというと,多分読むごとに引っかかりを感じ,立ち止まってしまったため.メインとして主張することに異論はないのですが,それを支えるところで「父権主義」,「おふくろの味」etc,etcのフレーズが出てくると,これは「バックラッシュ」の一変形と考え込んでしまうときも.

確かに行き過ぎたファーストライフの弊害がそこここで現れているし,その一端を支えているのもファーストフードですが,じゃ〜,便利なものなしで生活すべてが維持できるかというと,そうでもない.キッチンに毎日起きている時間の多くを割いていないと「ちゃんとした食事」ができないなら,それを支えるための収入源でもある仕事にいつ取り組めばいいのか等々,引っかかり,引っかかりの連続.

それとその地方,地方の食を大切にするというなら,北海道は日本の食の宝庫.でも北海道人って,商売が下手だし,素材のよさに頼り過ぎ.加工なんてあまり考えないものね.明太子なんてそのいい例.涼しくて保存法を考案しなくていい北海道では思い付かないですよね.地方のものを重視するのもいいけれど,では自給できるのか,という問題もあるし,ピノノワールに関して書かれていたけれど,地場産がすべてベストというわけでもない.

日本でこの運動がどうなっていくか,じっくりと見つめていきたい.

Posted by violetta at 07:49 | Comments (0)