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2005年03月10日

こころの旅

book050310.jpg「こころの旅」なんて書くと,ちょっと気恥ずかしいのですが,大好きな須賀敦子のエッセー.関西で育った子供時代の記憶,東京での学生時代.ひとつひとつの時間が懐かしさを持って響いてきます.

新幹線はおろかインターネットもない時代.夜行列車で東京との間を夜行列車で行き来するとき,「この列車はひとつひとつの駅でひろわれるのを待っている「時間」をいわば集金人のようにひとつひとつ集めながら走っているのだ.列車が「時間」にしたがって走っているのではなくて.・・・・」と感じる彼女.ちょっと前まではそれが当たり前の生活だったのに,いつの間にか効率と時間の節約を求め,慌ただしく走るようになった生活.本を読み進むにつれ,あまりにもせわしなく生き急ぎ,そうしなければならないと信じ込んでいる自分に反省です.

投稿者 violetta : 2005年03月10日 19:44

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コメント

yocchiさん,なかなかいい本なので,ぜひ機会があったらお読みになって下さい!

仰るように,乗り物によって目線が違ってきますよね.自転車だと車が入って
行けない小路でも通ることができ,小さなでも新鮮な発見をすることがありますね.

仕事面で効率的なのはいいけれど,それを私生活にまで持ち込む必要性は
まったくないということに,いまさらながら気付き始めています.

投稿者 スミレ : 2005年03月11日 21:54

いい本ですね。私も読んでみたいと思います!

最近デジカメを持ってブラブラしていて感じるようになったのですが、自転車で走ると結構些細な景色やものたちを見落としていて、それが徒歩や立ち止まるスピードで見えてきたりするんだなぁと。

何でも早い方がいい、効率よく無駄を出さない、という考えから、回り道をすることにも意味があるんじゃないか、立ち止まることも無駄ではないのかもしれないなぁと思いました。最近、小さな気付きやそこから出る思いをすっ飛ばしながら生きていることへの反省をしています。

投稿者 yocchi : 2005年03月10日 22:49

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