ヴィオラといっしょにいろんなことをしながらノンビリ,ユックリ,楽しく暮していきたいね!

2005年11月16日

プライドと偏見

[ 映画,ビデオ]

オースティンのプライドと偏見が映画化されて来年早々上演とのこと.あれっ,ほんの少し前にコリン・ファースのダーシーを見たはずなのにと思いググってみたら,こちらはテレビドラマ化でした.

オースティンの小説は日常生活を描いていて,200年経っても新鮮ですが,映画はどうなんでしょうか.私の頭の中はマーク・ダーシー=コリン・ファースでインプリントされてしまっていて,新しいミスターダーシーを受け入れることができるか,ちょっと楽しみです.

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2004年11月07日

愛の落日

[ 映画,ビデオ]

原題と邦題が違っている映画や本は時折見かけますが,これは最たるもの.ベースはグレアム・グリーンの「静かなアメリカ人」.いまは「おとなしいアメリカ人」という方がいいのかもしれない.ベトナム戦争を経験した後では「静かな」より「おとなしい」のニュアンスがいいのかも.

久しぶりに映画を観に行って来ました.「愛の落日」です.新聞ではベトナム女性を巡るイギリスの新聞記者とアメリカ人医師の三角関係のラブミステリーのように書かれていたので,気軽に出かけて行きました.

表面的には確かにその通り.妻を故国に残してサイゴンにやって来た初老のイギリス人記者トーマス.彼は若く美しいベトナム女性ファングを愛人としていますが,そこに現れたのがアメリカの支援団体の医師パイル.ふたりの男が戦争の中で友情を深めていくのは素直に感じられます.同時にパイルはファングが好きになり,独身であることを武器にストレートにファングに求愛し,彼女も妻との正式離婚が出来ないトーマスよりもパイルに惹かれ,その元に行ってしまう.嫉妬に駆られたトーマスの気持ちの揺れがよく描かれています.その気持ちをうまく捕らえた事務所の助手にそそのかされた通りにパイルを呼び出しますが,その途中でパイルは刺し殺される・・・.トーマスはファングをふたたび取り戻して・・・,というのがストーリー.

でも伏線として,じつはパイルはアメリカCIAのエージェント(?)であることが徐々に明らかになってきます.アメリカがフランス軍の弱さに郷を煮やし,北のホーチミン軍と対抗するよう南の将軍に軍事援助を行っていて,その動きの中でパイルが殺されてしまう.泥沼のベトナム戦争へ踏み出そうとしているアメリカの動き,インドシナ戦争での陰の動きがうかがわれます.グリーンが出版した当時,ここまで見据えて書いたのかは不明ですが,プロローグではまさに泥沼化を示す記事が次々に現れ,これが単なるラブミステリーでないことを示しています.

第二のベトナム戦争とも言えるイラク戦争を日々見聞きしている身にはストーリーの時代設定となっている52年が決して過去とは言えないと感じさせられるました.原作もぜひとも読んでみなければ.

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2004年06月13日

ロスト・イン・トランスレーション

[ 映画,ビデオ]

今日はKINOで上映しているソフィア・ロッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」を観てきました.

この映画は東京で知り合ったアメリカ人の男女が,異文化の中で疎外感を感じながらお互いに通じ合うものを感じてほのかな思いが芽生えるもの.ふたりにとって夜の新宿のネオンサインやゲームセンターから流れる電子音なんかは, 外国人から見た日本の皮相的な印象そのもの."The West meets the East"の現代版でしょうか.意思の疎通がうまくいかなかったり,通訳がいい加減な仕事しかせず,孤独感を感じてしまうふたり.日本人なら言葉によるコミュニケーションにそれほど重点を置いていないし,ましてや海外で通じないのは当たり前と思っているスタンスで考える日本人と,どこでも英語が通じるはず(?)と信じる人とでは,自ずと感じ方が違うのでしょうね.

天下のサントリーがあんなヘタクソな通訳を使うはずないよね〜と結構斜に構えて観てしまうシーンもありましたが,「日本人がRとLの区別が出来ないのは,面白がっているから」(だったと思う)なんていうセリフにはドキッ.だってあれは区別しないのじゃなくて,正しく発音できるか心もとないものなんだから・・・,

い言いつつ,全体としては,人生のほんの一瞬にふとしたきっかけで人と触れ合い,かけがえのない思い出となるような出会いになるなんて,人生捨てたものじゃないな〜と感じられ,観終わった後にはあたたかな気分になれました.

Posted by violetta at 19:55 | Comments (0)

2004年05月16日

幸せになるためのイタリア語講座

[ 映画,ビデオ]

ようやく時間を見つけて「幸せになるためのイタリア語講座」を観てきました.なかなか思い通りにならない毎日を過ごしていた人々が,イタリア語を学ぶ中で見つけた人と人との触れ合い,そこから生まれた恋が淡々と描かれています.年老いた親の介護問題はこの国でも大きな問題のようで,仕事でドジばかりやってうまくいかず,親の介護で疲れ果てているオリンピアや,親のことで恋もままならないカーレンを観ていると,身につまされる思いで辛くなりました.たとえこんなにすべてがうまく行くなんて嘘っぽいといわれようとも,ハッピーエンディングで終わってホッとさせられました.

それにしても以前観た「マーサの幸せレシピー」でもそうだったのでが,北ヨーロッパの人々のイタリアに対するあこがれをまたしても見せつけられ,北国に住む人間として複雑な心境です.北海道は緯度としては南フランスに相当するくらいですから冬の暗さはそれほどでもないのですが,雪だけは北ヨーロッパに負けていないというか,もっと多いはず.それでも格別「南」への憧れはないように感じるのは,なぜでしょう.どんなファクターが「南」への憧れを呼び出しているのか,興味あるところです.

Posted by violetta at 20:34 | Comments (0)

2004年03月26日

幸せになるためのイタリア語講座

[ 映画,ビデオ]

雑誌で予告を読んで楽しみにしていたのに一向に新聞に予告が載らない.確か2月上映のはずだったけど,見落としちゃったかな〜と半分あきらめていた幸せになるためのイタリア語講座.なるほど,一斉上映ではなく,順次上映だったのですね.

生まれて初めて行った外国(スイス)で,身振り手振りを交えてケンカしてしているかのように喋りまくっているイタリアからの出稼ぎの人たちの集団を見て以来,イタリア語はどうも得意じゃない.この映画でイタリア語に対する偏見から抜け出られるでしょうか.

札幌での上映は4月24日(土)からシアターキノで.キノのメルマガは取っているのですが,まだ予告はなかったはず.この日付だと,なんの大きな予定もないゴールデンウイークの楽しみになりそうです.

Posted by violetta at 20:43 | Comments (0)

2003年08月16日

デボラ・ウィンガーを探して

[ 映画,ビデオ]

映画に行こうと新聞で探しても,どうも心引かれるものがない.夏休み特集のアニメetcが多くて,いまはちょっと私的には不毛の時期.それでもシアターキノ「北京ヴァイオリン」をやっているのを見つけて行ってきました.

評価はうぅ〜〜ん,思っていたほどではなかった.決して悪くはないのですが,ストーリー(先天的才能がいくらあっても,ヴァイオリンとともに捨てられていたからといって,赤貧の中,どうやってヴァイオリンを学んだ?),設定(ヴァイオリンの師にあれほどうまく取入るetc)ともかなり現実離れしているし,その割には結末は分かりやすいし・・,というところです.それとお父さんを演じている俳優が橋田作品に出演している岡本信人を連想させて,不謹慎ですが,映画を観ながらニヤニヤが止まらなかった.(笑)

今日の成果はそれより「デボラ・ウィンガーを探して」の公開を知ったこと! 雑誌なので取り上げられていたし,なにより女優たちが本音で語るということで,観たいと思っていたのですが,内容的にメジャーなところでの上映はないだろうからどうなるかな〜と思っていたら,やっぱりキノでした.早速プレゼント付き(ハガキなんだけど・・・)前売り券を買ってきました.

ただチラシを読むと,タイトルにもなってているデボラ・ウィンガーが伝説の女優だそうですが,私にはデミ・ムーアとの(顔の)区別もよくとかない.ヘ(・_・ヘ)エヘヘ 趣味がかなり偏っているから・・・.プレゼントにもらった「34大女優相図早わかりMAP」を読んで少し各女優さんのバックグランドを調べてから映画を観た方がいいかもね.上映は9月中旬以降だから,時間はまだまだありです.

Posted by violetta at 20:49 | Comments (0)