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2004年06月13日

ロスト・イン・トランスレーション

今日はKINOで上映しているソフィア・ロッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」を観てきました.

この映画は東京で知り合ったアメリカ人の男女が,異文化の中で疎外感を感じながらお互いに通じ合うものを感じてほのかな思いが芽生えるもの.ふたりにとって夜の新宿のネオンサインやゲームセンターから流れる電子音なんかは, 外国人から見た日本の皮相的な印象そのもの."The West meets the East"の現代版でしょうか.意思の疎通がうまくいかなかったり,通訳がいい加減な仕事しかせず,孤独感を感じてしまうふたり.日本人なら言葉によるコミュニケーションにそれほど重点を置いていないし,ましてや海外で通じないのは当たり前と思っているスタンスで考える日本人と,どこでも英語が通じるはず(?)と信じる人とでは,自ずと感じ方が違うのでしょうね.

天下のサントリーがあんなヘタクソな通訳を使うはずないよね〜と結構斜に構えて観てしまうシーンもありましたが,「日本人がRとLの区別が出来ないのは,面白がっているから」(だったと思う)なんていうセリフにはドキッ.だってあれは区別しないのじゃなくて,正しく発音できるか心もとないものなんだから・・・,

い言いつつ,全体としては,人生のほんの一瞬にふとしたきっかけで人と触れ合い,かけがえのない思い出となるような出会いになるなんて,人生捨てたものじゃないな〜と感じられ,観終わった後にはあたたかな気分になれました.

投稿者 violetta : 2004年06月13日 19:55

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